ホスト 神
第三章
あれから五年経ち、俺はナンバー3になった時に、あのボロアパートを引っ越し、今のマンションに住み始めた。それが今から二年前。



あれから色々有って、去年の夏から由美と一緒に住んでる…とは言っても、同棲なんて甘ったるいものじゃなく、良く言えばルームメイト。



悪く言えば居候だ。



なんて事考えながら、遠くの水平線に視線の先を移した…水平線の近くは水面がキラキラと光っていて、宝石を散りばめたよう…。



「ちょっと神君聞いてるの?」



そんな美月さんの声で、物思いに耽けっていた俺は慌てて返事をした。



「あぁ〜、聞いてますよ!由美の事ですよね?彼奴から元気取ったらなんにも残んないスよ!」



「ふふっ、そうね。由美ちゃんは何時会っても元気が良いものね。」



そして俺はそのまま、美月さんにマンション迄送って貰った。



「じゃ、送って貰っちゃってどーもでした。」



俺は美月さんの車を降りて一礼した…美月さんはサングラスを取りながら、優しい瞳で俺を見る。


「此方こそ。こんな遅くまで連れ回してごめんね!じゃ派閥の件頑張ってみてね。おやすみなさい。」



そう言うと美月さんはまたサングラスを掛け、コルベットのマフラー音を心地良く響かせて去っていった。
< 50 / 444 >

この作品をシェア

pagetop