ホスト 神
ズキンと胸が痛んだ…さっき一気させた人達は、私にお金を使わせようと思ったかもしれないが、楽しくお酒を飲みたかったのかもしれない…あの人達にしてみれば、全て私の八つ当たりだった…。



そう思うと私はなんて酷い仕打ちをしたんだろう…私は確かに客だけど、あの人達に八つ当たりして良い権利など持っていない…。



…私は自己中…嫌だ!確かに私は自己中かもしれないけど、態とそんな事を人に見せ付けるのは大嫌い!



…自分の父親のように…そう思うと耐えきれず、目の前にあったヘネシーを一気に飲み干した…其処から先の記憶は無い。







「うぅ〜うん…ん?頭痛い………ん?此処何処?」



目の前には真っ白な天井が広がっていた…私の部屋は淡いピンクの天井だよね…。



うっ……うぅ…気持ち悪い…トイレ行きたい…ベットから起き上がって周りを見ると、何となく男の部屋だと分かる。



…だけど誰の?駄目だ…思いだそうとしても頭が痛くて頭を使いたく無い…。
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