ホスト 神

第四章

「これはどういう事ですか！ハルさん！」



俺はオーナー室のデスクに、例の雑誌を叩き付けた。





あの後［カリブ］を直ぐに出て、一旦樹里のマンションに寄ってアッシュを置いて［fly］に来た。



樹里の事は信悟に任せ、俺はオーナー室のドアを開け、デスク迄突き進んで行った。



ハルさんはデスクで腕を組みながら、俺が叩き付けた雑誌を見つめている。



「落ち着け、神！」



「落ち着ける訳ねーよ！こんな記事書かれて！」


俺はハルさんに唾が飛びそうになりながらも、賢明に怒鳴った。



「良いから！取りあえず落ち着け！」



耳鳴りがした…だがそのお陰で少し落ち着き、周りを見渡す余裕が出来た。



周りを見るとデスクから近い順に、ジュン、家康、龍一、月矢が居て、それぞれ腕を組んで立っていたが、微かに家康は笑っているように見える。



苛つく面しやがって！デスクにはあの雑誌の俺が写っているページでは無く、次のページが開かれて置かれている。