天を仰ぎ



普通の人は必ず人それぞれの美しい一枚羽根があるはずなのに




あの人には片羽根すら…





ない…




ちらっとしか見えなかったが、ミユは驚きのあまり立ちつくした



カタン



電車が発進しはじめミユは一瞬よろめいた



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