空の果て星の息吹

夢の終わりに・・

ユイは記憶を戻したのだ。記憶を失っていた時間も含め思い出していた。


シャトル格納庫で全てを思い出した様だった。


夢を誓った、この高台でどうしても言いたかった様だった。


僕らはキスをした後、気まずくなるが、手は握ったままだった。


ユイの手を話したら、またユイが忘れてしまいそうな危うさを感じながら。


雪が降り積もる。


シャトル格納庫が暗やみに照らされる。


僕らは、長く居たかったが車にもどった。


車の中で、今までの事をとりとめなく、話す。


ユイも記憶を戻し、色々と聞いてきた。


僕らは声が擦れるくらい話した。


西澤先生に電話をすると喜んだ。


体調が心配だったから、話したいことは沢山あったが病院に戻した。


別れ際に・・



もう一度キスをした。




出会いに



そして、もう見失わないように。



雪は降り積もる―――




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