空の果て星の息吹

僕らの希望

ユイの補講が終わり、試験が始まった。


ユイの試験勉強に付き合い自分も課題をしていった。

試験日に、緊張しているユイを見ると、何だか自分の様に緊張する。


学園まで送り、カフェテリアで時間をつぶしながら、部屋の片付けで見つけたデジタルブックを読んでいた

ユイと初めて会った時に見た「ジェニーの肖像」を思い出した。


今度、読んでみようかと思った。


試験が終わって、ユイが疲れた様子で帰ってきた。


試験は大丈夫みたいだったが、徹夜続きで、疲れたみたいだった。


昼休憩を挟みながら、また午後から試験を受けるのでユイは少し眠りたい様で寝かしてあげることにした。

僕はいわば、アラームの様なもので、ユイの寝顔をみながら、缶コーヒーを飲んでいた。


ユイは、軽く寝息を立ててテーブルにつっぷして寝ていた。


白い肌がまるで絹の様な感じで綺麗だった。


ユイの寝顔を見れるなんて何か幸せだった・・


時間が来て、ユイを起してあげたが、気持ち良く寝ていた。


起こすのを多少ためらいながら、肩を優しく揺するとユイは寝呆けまなこで。


「ありがとう」と言いながら、出来たてのお饅頭の様に、ふんわり、力の抜けた顔をした。


ユイの顔には、さっきまで寝ていたので、半分うっすら赤くなっていて、吹き出した。


ユイも慌てて手鏡を見て、同じく吹き出した。


ユイは緊張がとけたのか、笑顔になり、試験場所に向かった。


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