空の果て星の息吹

第十二章

エデン

新学期が始まる。
季節は桜が舞散り・・
風に吹かれて薄紅色の花びらが舞う―――


僕らは無事に新学期を迎えた。


第十次、シャトル整備計画が終了間近であった。


新学期が始まると、講義の内容ももちろん難しくなり日々、勉強に追われていた

だが、ユイとシンが居てくれることが嬉しかった。


遅れに遅れたシャトル整備計画も、ようやく終了する、それに伴いエデンへの資材搬入と伴に、エデン研修に行く選抜があるといわれていた。


シンとユイと、三人で選抜トーナメントの時の話をする。


もしかしたら、自分達が選ばれるかもしれない・・


そんな事を話していた。


春風が心地よく・・


図書室から、心地よい空の青を見ながら思う。


青空の彼方の地球周回軌道上に浮かぶ、人が造りし天空の城、国際ステーション、エデン。


火星再開発の要であり、宇宙への玄関の様な場所。


そして、僕らの夢を担う場所であり、希望の地


僕らは果たして行けるのだろうか？