空の果て星の息吹
研修生達は1日の作業が終わるとエデン内の休憩室に集まり、作業の感想等を話しあった。


涼子も大分苦労してるみたいだった。
コミニュケーションや言葉の壁が障害になってしまうのだ。


何気ないことが無重力空間では大変な作業になったりする。


僕ら、特に宇宙装機の北見と僕は特にそう感じたに違いない。


北見とはエデンに来て、色々と関わる部分があり、以前より話すことが多い。


俊英は冗談混じりに、彼はサイボーグでは無いかと?からかう事が多い。
確かに、北見は表情がわかりにくく、冗談だか本気だがわからない部分がある。

北見と接していてわかることは、彼は極端に真面目であるが、どこかヒネテいるそれは過去に何か彼にそうさせたのだろう。


これから話していていつかはわかる時はくるのだろうか?


俊英は材質工学棟と環境科学棟が同じブロックにある事から、佐藤景と急速に仲良くなっていた。


佐藤景は今時、珍しいくらいの長い黒髪であり、北見に負けないくらい無表情などちらかというと暗めな存在だが、意見はハッキリすぎるくらい真っ直ぐで、話していて気持ちがよい。


話すときにまだ壁を作る様だが、一緒に居て気まずくはない。


俊英と話している佐藤景は他のメンバーには見せないくらいの笑顔になる。


これは恋なのかな?
涼子とそんな事を話す。 

忙しくて目まぐるしい時間もこの時間は好きだ。

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