空の果て星の息吹

追跡

今回の事故調査の結果。
機体自体の欠陥では無く、バーニア制御プログラムにウィルスが仕掛けられていた事がわかった。


ハッキング事件以降、様々な対策をエデンでは取ってきたが、それは意味をなさなかったのだ。


つまり、ハッキング及び今回の首謀者はそれを回避出来うる人物である事、それは少なくても今回の対策委員の内部、もしくは、近い存在。


マクガイア施設長は、格納庫の退室記録から、今回のミッション前に入った記録の人間を洗い出し、事情聴取を行った。


特に北見は、格納庫の中にいる時間がいつもより長かった事もあり、重要参考人とされていた。


それは、幹也から言われていた互いの機体のダブルチェックの関係もあったが2時間近く居たのは幹也も不思議に感じていた。


幹也は、対策委員を信じられなくなり、独自に調査をしていた、僕にも手伝って欲しいと言われた。


幹也は、今回の件は、ハッキング対策の調査委員のメンバーが行ったのでは無いかと考えていた、もしくは近い人物。


しかし、端末の足跡を探しても履歴消されている。
そんなに相手はバカでは無い。


ミッション前に言っていた北見の、装機を弄られていないか?の言葉が甦る。


北見を含めた数名に事情聴取を行っている中、事件の事を考えて、頭を整理するために、少しまとめていた

今回のウィルスを入れるとしたら、新規で入れたブロックソフト時に入れるのが簡単だ。
関係者ならそれは容易である――


今回のセキュリティ関係者でウィルスに長けている人間。


それは―――


< 187 / 216 >

この作品をシェア

pagetop