俺様VAMP!
うっすらと。
恐々、目を開く。
滲む視界いっぱいに、蓮が映り込む。
伏せられた、長い睫毛。
顔にかかる、黒髪。
…見た目より、ずっと柔らかいことを、知った。
くら、と。
さらに。
………眩む。
眩んで、しまう。
…ようやく。
チロ、と蓮が私の口唇を舐めて、私の呼吸を許した。
未だ眼前に迫る、蓮の顔。
…私を覗き込む…黒曜石の瞳。
あれ…。
昼間は、陽の加減か見間違いだと思ったのに…。
また、右目が…紫に見える。
透き通る、紫水晶……。
また、見間違い………?