ビターチョコレート【被害妄想彼氏 番外編】


私は食事を終え、
大学へと向かった。




今日は午前中で帰る予定。



予定も無いし、
どうしよう………




そんな事を考えていると、
あっという間に午後になった。




「そうだ!

慎一さんに電話しよっと!」



私はウキウキ気分で携帯を手に取り、
慎一さんに電話をかけた。





………が。
なかなか出ない。




「おかしいなぁ」



それでもひたすらかけ続けると、
やっと電話が繋がった。




「あ、慎一さん?」



私は電話が繋がった事に喜び、
明るい声で話した。





「お前アホか!!

仕事中に電話すんなって何回も言っとるやろ!



三回位死んでこい!!」




慎一さんのどなり声は、
携帯からビリビリと響いてくる。



「ごめんなさい。

うっかりしてました」



私は動じずに、
慎一さんに謝った。



「で、何やねん?」




「今から遊びませんか?」



私がそう言うと、
また怒鳴り声が聞こえた。



「だから仕事やゆうてるやろ!!

耳クソ溜まっとんか!
しっか掃除せぇ!!」



そう言って電話を切られた。
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