〜花魁〜



「ねえねえ!!」


『うん?』


「隣、座っていい?」



無駄にだだっ広い この空間で、何でわざわざ隣?って思っていたら…
まだ何も言ってないのに、勝手に隣に来る花。

しかも、心なしか千鳥足の様な気がする…。



『ちょっと、飲み過ぎじゃない?』


「眠くなってきたぁー…。」



そりゃー…もう少しで3時やから、ハッキリ言って俺も眠いです…

だけど、俺にどうしろっつーんや…?



『そろそろ帰る?』


「嫌や…。まだ帰らーん!!」


『いや…もうそろそろ限界…。眠いです…』



明日は土曜日。

会社が休みな分、俺は夜のBARのバイトまで寝れるから良いんやけど…



「いーやーやー!!」


酔ってるのか分からないけど、何故か駄々をこねだした…



『明日、昼間からバイトなんやろ!?帰って寝た方がいいで!!』



ってか…俺が帰りたいんです――。苦笑














「まだ…、まだ、バイバイしたない。」






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