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 善人の味方で悪を懲らしめる事。
 こういう考えで 《フォー クローバー》という団体を数人が早期に立ち上げた。
 しかし、環境や人間の忍耐力や考え方、そして時間が各々の考えを変えて行ってしまう。
 分裂し、狂い始めた団体改名 《パール フォー クローバー》 暗闇で爆発的活動をする誕生劇の一歩だった。

「 なぁー、良く考えてみてくれ 《善人の味方で悪を懲らしめる事》が俺達の方針だろっ」
「 そうだよっ、だ・か・ら 将来的に裏切る奴や恐喝する奴や容疑者や考えの違う奴等を抹殺していく。 ・・・それが何故悪いんだ。 人に迷惑を掛けているじゃないか。 絶対の悪意を持っているじゃないか・・・!?」
 二人 熱く話しあう。

「 でも、それじゃぁー、個人の考え方だけで、自分のいいように また正しいのは、自分。  悪いのは、相手のようにいいかげんな進め方をして行ってしまうと思わないか。 《自分がすべて、全て正しい訳では、ないだろう。 神様じゃないんだ。 考え方がおかしいよ、 矛盾しているよ。 君の考え方は》 」

「 だ・か・ら さっきから言っているだろう。 『確実に殺る前に相手の考え方や人への対応、経歴、などの過去の素行調査を徹底的に調べてみんなで最終会議をし、結論を出して行けば いいと思うんだ』・・・!?」

「 殺人依頼の相手が みんながみんな 悪いとも限らない。 突発的な殺意かも しれないし、 保険金目当てみたいなものかも しれないし」
「 バ〜カっ・・・・・・。みんなクズさっ・・・・・・」
 トップの二人の考え方は、こうして分裂をしていったのだった。

〔 将来 善人の弁護士に成る予定だった宝来正法。仕組まれた罠によって警官隊に射殺され、闇に葬られた男性 〕

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