闇と深紅に招かれて~完結編~
きっとものすごくしっかりした子
なのだろう。
と、クズハを覆っていた光は、ク
ズハから剥がれ、彼の掌に宿って、
炎のように揺らめいた。
みんなの姿がよく見えるようにな
った。
「ハム。魔王に戻れたんだ。その
姿を見られないのだけは心残りだ
ったんだ」
クズハがほほ笑む。
と、
「オレは魔王になんか戻りたくない」
「何で?かっこいいじゃん」
「魔王に戻ったところで所詮オレは
フィックスだ。周りにねたまれるだ
けの存在でしかない」