闇と深紅に招かれて~完結編~

そして、終わり

それから、何にもなくなって、闇になる。

光が体の周りからのいて、変わりに小さな球体になる。

少しだけ、先まで照らしている。

真っ暗な、洞窟のようだった。

「ルカ。ご苦労だったね」

聞き覚えのある声がして、

明かりの中にエンデいの姿が現われた。

「死神は、すぐにサエコが助ける。けど、とりあえずは、別の方法で、ルカを返すことにした」

「あたし、帰るんだ?」

何か、寂しい気がした。

帰って、待ってるのは勉強。

ここにあるのは、未知と、サエコと、一気に知り合った人達。

「これ以上。あの格好でいると、人間界で生きるのに不都合な身体になってしまうからね」

見ると、自分の体が元の姿に戻っていた。

制服も、着ている。
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