スーツを着た王子様


私は必死で涙を堪える。



「創平さんはッ…

私の創平さんだもん!
深雪さんのものじゃない!

だから家に上がって欲しくない!」



わかってる…

こんな自分、すごくかっこ悪いことくらい。
惨めなことくらい、わかってる。


でも、嫌なものは嫌なの…。




「はぁ〜…。

頑固ね?


こりゃ、創平も疲れるわけだ。」


「疲れる…?」



創平さんが、疲れる?



「そうよ?


あなたみたいな、面倒くさい女子高生の相手は疲れるって、この前言ってたわよ?」



「嘘!」



「嘘だと思うなら、聞いてみたら?
直接。本人に。」















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