スーツを着た王子様
「…邪魔。」
え?
私の頭上からは、すごく低い声。
「だから、邪魔。
早く帰ってくれない?」
創平さんの声は今まで聞いたこともないくらい低くて、すごく怖かった。
「ちょっと!
誰がここまで運んで来たと思ってんの?」
「あぁ。ごめん、迷惑かけたな。
でも、この先は桃にしてもらうから。
早く帰ってください。」
創平さんは下の私を見下ろしながら言う。
その真剣な眼差しが恥ずかしくて、思わず目を逸らす。
「で、でも!」
創平さんにグイッと顔を戻されて、再び絡まる視線。