神様を信じる小さないきもの
背負うべきもの
幼少の頃の記憶を思い出す毎日だが、私は至って日々の雑事にてんやわんやしている。
産婦人科通いも、家事もダンナの祖母の世話も、妊婦ながら、産休の身であってもやる事は多い。
ダンナの祖母の世話は週に2日程度なのだか、寝たきりの介護は思ったより大変で、毎日丁寧に相手しているダンナの母はさすがに尊敬せざるを得ない。
ダンナの母が病院通いの時だけ私が世話をするのだけど、正直食事と、下の世話は、やり始めて一年経った今でも慣れなくて辛い。
会社には介護で休ませもらってるのだが、本音は介護せずに出社して仕事をしたかったりする。
ダンナは私に感謝の言葉を言うものの、私の内心はあんたがしろよと、随分乱暴な気持ちになってたりする。
自宅介護にこだわらず、施設に預ければ済む話だし。…と、最近までそう思っていたが、ダンナの母の話を聞いた私は、今の自分の気持ちは子供を産む女の持つ共通のものなのかなと、祖母との関わりで知る事になった。
辛い事を成し遂げる支えは愛情でしかない。
鈍い私が、そんな当たり前の大事なものを身近な人から教えてもらえるのは、幸せな身分であることだと、つくづく今、実感している。
< 8 / 20 >

この作品をシェア

pagetop