臆病なサイモン

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『―――おめでとう』


今年の夏休みは、今まで過ごしてきたなかでナンバワン！サイコーの夏休みになった。


と、正直、マジで思ってる。




『…君は、ヨウチューから、ニンゲンに進化しました』


魔法の言葉は、思った以上に効力長くて、あの「イイ日」から一週間以上経ってるってのに、俺はキンパツを夏日に晒しながら、年相応のダチンコ達と同様に、キラッキラ輝いていた。



(…いや、「魔法の言葉」効果で輝いてたって、ダメなんだけど)


それでも、サイコーの夏休みだろ。

な？ブラザー！




終業式の日には、みんなで肝試しやったし(※)、ダチンコとは思い切って遊びの約束して、市民プールでエキサイティングしたし、女の子とは映画を観に行ったし(※)、女の子とチャリンコニケツしちゃったし(※)。

…うん、ここにちょっと注意するとしたら。



(※ただし、オバケ役)

(※ただし、ダンゴ)

(※ただしホラー映画)


て、ツッコミ入るけど。



…あれ、これちょっと意外と寂しいカモしんなくね？


なんてさ。