セクハラ彼氏は会社の上司

戸惑いながらも、隆起君はそう言った。


秋さんが……


「気付いてたかもしれないけど、実は俺、西折さんのこと好きだったんです」


……え

え……

えぇえぇぇえぇっ!!


いや、なんとなく気付いてはいたけど、まさか今ここで告白されるなんてっ……!!


なんも言えないよーっ!!!

「けど、もう今は“先輩"として憧れてますっ!!中曽根さんにも叶いそうにないですし」


ハハッ、て隆起君は笑うけど、ボケーっとするしかできないあたし。


「本当に今回は申し訳ありませんでした」

「いや、いえ……」

「これからも、“先輩"としてよろしくお願いしますねっ!!」


ではっ、と爽やかという香りを出しながら隆起君は休憩室から出て行った。

はは……なんか、色々今日あったわ……


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