壊したい程愛してる
心音の視線の先には…
沢山の相合い傘。


「ここで相合い傘書くと永遠に2人は結ばれるんだってさ」


空がポッケから赤いペンを取り出し口でふたを取った。


「書いていいよな?」


空…。


空の少し赤くなった頬。
空の真剣な顔。

全て、全て…

堪らなく嬉しい。


涙が溢れだしそうになりながら頷く心音。


赤いペンで描かれた相合い傘に2人の名前が書かれた時、心音は空に抱きついた。


「ずっと…大好きだよ…」

きっと生まれ変わっても…


ずっと

ずっと

大好き…。


ねぇ神様、永遠なんていらないから…このままずっと時間を止めて…。

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