愛詩 ―アイウタ―

2―B

教室に入って最悪の出来事。


まず最初は・・・。


「はい!ということで、今日から
神田くんは2―Bの一員に
なりましたっ♪」


そんな陽気な担任の声が教室中に
響き渡る。



そう。

神田竜が私とおなじクラスに
なってしまったのだ。



真面目にテンション下がりますよ。





教室に入って最悪の出来事。



その二。



神田竜が私の隣の席になって
しまった。



《ありえねぇー》



もうこんな言葉しか
思い浮かばない。


「じゃあ、神田くんの隣になった船曳さんが神田くんを
学校案内してあげてね!」


「・・・・」


そうです。
これが1番最悪な
教室に入って最悪の出来事三。




船曳蘭世。
15年間生きてきた中で1番
最悪な一日です。
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