ヤクザと執事と私 1
第2章:執事見習い

第1節:サブ


午前5:00にハルさんのブルーシートの中に目覚まし時計の音が響く。


「小夜、起きなよ!遅れるよ」


目覚まし時計でも起きれない私を、ハルさんが無理やり起こしてくれた。


「う~ん・・・。」


私は眠たい目を擦りながら、起き上がる。




いつものように公園内の近くのトイレで顔を洗う。



男ということなので、準備が楽。


「ハルさん、行って来るね。」


あっと言う間に準備を整えて、私は笹山組組長、笹山大和の豪邸へと向う。


シゲ爺が自転車を貸してくれた。


朝のさわやかな空気の中で自転車をこぐのは、本当に気持ちがよかった。


しかも、今日からあの美形の執事と一緒に働くことができる。


私は、いろいろなことを想像して、思わず、にやけてしまう。


< 38 / 287 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop