SECRET&LIMIT-王子×凡人-




「玲汰、アタシは…玲汰を恋人としては見れない。」


「うん。」


「アタシは、玲汰は友達としか見れない……ごめん…本当に…ごめんなさい…」




そう伝えると、ジワジワと目の前がぼやけてくる。


泣いたって何も解決しないってことは分かってる。

だけど、申し訳ない気持ちで心が痛くて悲しい。




そんなアタシに

「夜満の気持ちは十分分かったよ^^返事くれてありがとな。」



そう言って、アタシの頭を撫でながら


「アイツには負けたなー…なんて奴だ。」

と、笑いながら玲汰は言った。




そして、アタシを撫でる玲汰の手は小刻みに震えていた。


< 69 / 100 >

この作品をシェア

pagetop