僕の記憶が消えていく

『お母さんまだメイ帰ってこないから何か美味しいもの食べに行こう。久しぶりに映画でも行くか?』


お父さんは私を励ますための言葉だった。


まだお昼御飯を食べていなかった私たちはイタリア料理店に行った。


『お母さんと2人きりで食事なんて久しぶりだね。』


『そうね。最近はメイがいつもいるからね。』


『そうだな。最近は瞬が部活で遅かったり一緒には行ってないな。』


私たちは店に着いても子供たちの話題ばかりしていた。


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