僕の記憶が消えていく

雪降る夜に


〜瞬side〜

メイのこと知らずにいた俺はゆっくりと時が流れた。


12月俺が好きな季節。


初めて香吏奈が俺に告白した月。


外は同じように雪が降っていた。


『瞬、今日は凄い雪だね。』


相変わらず香吏奈は笑顔で俺に話し掛ける。


俺は…


頷くことしか出来なくなっていた。


< 397 / 414 >

この作品をシェア

pagetop