先生、私が変えてあげる♪





ぽんぽんと、京はまた実凪の頭をたたいた。






その手のぬくもりが、大好き。






その手が、大好き。






京さんの手が、なでてくれているだけで、たまらない。








「っ大好きです・・・っ」







そう言った実凪は、ぐしゃぐしゃになった顔を京に向けた。







すると京さんは、優しく微笑んで、私の頬をなでた。








「うん」








それだけしか言わなかった京に、不満になりながらも、また抱きしめる力を強めた。






京は、ただただ、泣きじゃくる実凪を、そっと包み込むように抱きしめた。
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