巡る巡る



「えっ!?」


すぐ後ろから声がして、勢いよく振り返った。


「…高山君…。」

「うわっ!さみーな!」


そこにいたのは
あたしの想い人。


「…どうしたの?」

「え?あー…、
…相沢が部屋出てくの見えたからさ。」


…え…。
……追ってきてくれたってこと……?

そんな自意識過剰な考えが頭をよぎって、急に顔が熱くなった。

それが高山君にバレないように、あたしは彼から顔を逸らした。


「相沢は何やってんの?」

「…あ、あたし…?」

「あぁ。こんな糞寒い中で。
戻んないの?」


あたしの隣まで来て
同じ様に壁に寄り掛かりながら前を向いた高山君。

そんな彼をチラッと盗み見て、自分との距離に胸が高鳴った。





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