刹那の憂い(セツナのウレい)
ヒデタダが少し動いた。

あたしは自分でもびっくりするくらいビクリとして、一歩下がる。

「あのさ、ちょっと、警戒しすぎじゃない?」

「そう?当然の反応だと思うけど」

ヒデタダは、

ちょっと黙った。

それから、こっちへにじり寄る。

< 153 / 203 >

この作品をシェア

pagetop