love letter

・犯人はひとり…

「…わたし!?」

空から降ってきた手紙の宛名が自分になっていて驚く涼。

上を見上げても人影はない。

涼は手紙を持って図書室に駆け込み、奥の奥の人のいない本棚の列まで行くと、そこにしゃがみ込んで手紙を見つめた。

「何…?怖っ!」

自分の名前が書かれた封筒を恐る恐る開けてみる。

中には紙が一枚。

広げて見る涼の顔は険しいまま。

一通り目を通した涼は、手紙を鞄に入れると立ち上がり、実架子達との約束の場所に向かった。
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