掟破りの王子様
いつも王梨ちゃんと帰る帰路

なのに景色は違って見えた。

「…なぁ姫梨」

「ん?」

口ごもる理一くん。

ハキハキしたいつもとは大違い。

「公園…寄らねぇ?」

そう言って近くの公園へ私を引っ張った。

ブランコと滑り台とベンチ。

それだけしかない公園。

でも日当たりが良くて…

よく王梨ちゃんと遊んだっけなぁ…

ギィ―

理一くんがブランコに乗る。

それを見て私も隣のブランコに座った。
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