第2回・壊れたドアノブ賞開催
途中経過(2)
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7月8日

深夜:美女に囲まれる夢を見たいな、と切に願いながら就寝する。

明け方:蟻の大群に手首を噛まれる悪夢を見て目が覚める。部屋に蚊が飛んでいた。手首をさされたようだ。蚊取り線香を炊く。

お昼:仕事が忙しく、お昼ご飯を食べる暇がなかった。安西先生、僕はもう働きたくありません。

夕方:上司から、僕が想定していた以上の成果(売り上げ)を要求される。忌々しい。明日お断りする予定だが、もし通らなかったら、同僚のデスクの上にあるプーさんのぬいぐるみの片目にマジックで星を描きこんでKISS仕様にしてやる。八つ当たり。

深夜:漆黒さんが参戦表明。ありがとうございます、楽しみにしています。
1996年に少しの間だけつけていた日記を発見。今から13年前の7月のある日、僕は好きだった女の子と深夜のドライブデートをしていたらしい。その時カーステレオから流れていたのはオアシスのリヴ・フォーエバーだったようだ。
なんか、切なくなって前のページをめくると、同じ年の1月3日、男友達数人で深夜の田舎の川で寒中水泳を敢行したことが記録されていた。
そういえばそれ以来寒中水泳というものをしたことがない。いや、する必要はまったくないのだけれども、あれはやった直後に妙な「何かに勝った感」が得られる。でも命がけだ。
そんな1996年のことを思いながらビールを飲む。今日も、2本では収まりませんでした。ごめんね、マイレバー
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