第七世界

対面

二日前の晩は、刹那のプレゼントを買ってやった。

メロディーちゃんのグッズがほしかったらしい。

どうにも、メロディーちゃんの魅力が俺にはわからない。

そして、売れ残りであるという事実もある。

しかし、刹那は喜んでいたようだ。

で、昨日は一日休みを取る事となった。

出張でティーナさんが様子を見に来てくれたわけで、治療も行ってくれた。

忙しい最中に来てくれたのはうれしい限りである。

回復力の高いと褒められても、もう一日休めとの事なので今日も家でゆっくりしているわけだ。

しかし、妖刀の行方は分からないらしい。

乾が探したのにも関わらずだ。

「斬られ損かよ」

愚痴をこぼしながらも、ベッドの上を転がる。

「恭耶、入るで」

刹那が部屋の中に入ってくる。

「お前、学校はどうしたんだよ?」

「何言ってるねん。学校なんてとうの昔に終わってるわ」

「まじか?」

時計を見ると、十六時を指している。

「あんたが、寝こけてるからやろ」

「小学生なお前みたいな時間帯に寝てるわけじゃねえんだよ」

「はあ?」

刹那が握り拳を見せるが、抑えた。

「お前、熱でもあるのか?」

「脳みそやられてんのは恭耶や!」

顔面に拳がめり込んでいた。

「いてえ、怪我人に何てことするんだよ?」

「恭耶は怪我作るのが仕事なんやから、文句いいな」
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