Tactic
「ちょ……つぐみ。ストップ。んなとこで寄ってくんなって。クラスのやつらに見つかったら……」


それでも、お構いなしに俺の腕を力強く掴む。


俺は一つ、ため息を吐き出し口を開いた。


「……やりたいの?」


「やりたい!」


笑顔で答えるつぐみに、俺は半分呆れた表情。


「わーかったよ。俺、昨夜は寝不足で、腰あんま動かないから、つぐみが動いてくれんならいいけど」


「トモくん、他の女とヤッたの!?なんで、つぐみじゃないの~?泣きそうなんだけど」


「悪ぃって。ほら、俺迫られたら断れねぇじゃん?なに、そんな膨れっ面なの?つぐみは俺のお気に入りなんだから膨れんなって。それだけじゃダメ?」


「ダメ。彼女にしてくれなきゃ、イヤだもん」
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