Tactic
第3話 音

sideトーコ

プールサイドで、私の足は止まった。


ふと、扉の前に佇む智也に気づいたの。


水泳部の皆は、既に帰っていた。


一年の水泳部員は私一人。


私は先輩達に気をつかい、自分からプールサイドを掃除すると告げたのだ。


私の体は固まる。


掃除を終え部室に向かう為、この場から離れたいけれど、出入り口はただ一つ。


智也が佇むあの扉のみ。
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