Tactic
まるで、二人だけの世界のようだった。


掴んだトーコの腕は、少しでも力を入れたのならば折れそうな程に細く白かった。


俺の長い指が、トーコの肌へと食い込む。


生徒が皆、体育館へと移動する中、俺とトーコは只……教室の隅で見つめあっていた。


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