【完】恋の欠片―ユアン編―㊤
怜奈はじろじろと私を見る。疑っているような眼差しだ。



「ちょっと~いいかげんにしてよね!そういうの一番嫌いなんだから!!」



私が怒ったように言うと、怜奈は「わかったよ~」と口を尖らせた。



なんでみんなあいつのこと好きなんだろう…。わかんないなぁ…。



その日は何故か、あいつの笑顔が瞼の裏に焼きついてはなれなかった。


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