歌詞集〜路端で咲く詩〜
花鳥風月


退屈な授業聞き流し
空を眺め書いた
わりと等身大な歌詞に

メロディを付けようと
ギターを握ったら
背伸びしている自分に気付いて
可笑しくなってしまった


ただ素直に
この気持ち形にしたいのに
たったそれだけが
難しく思えるよ


淡く咲いた花見たままに
小鳥のさえずるメロディ付けて
暖かい風に身をゆだね

月明かりの元で歌えば良い
ただそれだけで良いから



木漏れ日薫る桜木の下
白い猫とうたた寝している君を見つけた


ただ素直に
この気持ち君に届けたいのに
やっぱりそれが
一番難しいね


花が散るように潔く
鳥が飛ぶように自然体に
春風が背中押したなら
月が出る前に君に伝えよう


鼓動が早くなっていく度に
用意してきた言葉達が
消えていく

大きく深呼吸
最後に一つ残った言葉
君に伝えよう



君に届けたいモノは
言葉なんかじゃなく
この気持ちだから

格好なんか悪くても良い
「君が好き。」と言えたら良い

咲いた花 空を飛ぶ小鳥
心地よい風 まだ白い月
その全てが消えてしまうほど

君の笑顔が嬉しくて
泣いてしまいそうなほど幸せだったよ

輝き始めた黄色い月
2人を見つめてる






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