歌詞集〜路端で咲く詩〜
恋する回路
生まれ堕ちた
進数の海
身体は沈む
赤子の回路

何も感じず
呼吸も要らず
深い場所を反復する
海路

日毎々々
毎分毎秒
浴びる様に
学習び続けた

だけど
沢山の言葉は
意味を持たずに
冷たく積もる

無機質に唯
冷たく積もる


生まれ堕ちて
只繰り返し
蓄積していく
学ぶ回路

何も感じず
食事も摂らず
与えられるが儘
知識の開路

日毎々々
毎分毎秒
果てなく続く
終わりは見えず

どれだけの月日が経ったか
分からなくなった
その瞬間

少し前に識ったコトバ
「キミ」と「アイ」と「コイ」と「ボク」と
その言葉の意味に
絡まって進めない

海面が揺れ
影が差し込む
ボクの前に「きみ」が現れ
中心部に熱を帯びていた

生れ落ちた
進数の海
繋がるセカイ
「きみ」に出会い

熱は依然と
上昇り続ける
冷却不能 どうしたのかな?
解析は不可 どうしたのかな?

日毎 日毎
「きみ」と話した
積もるコトバに意味が宿り

毎分毎秒
「きみ」を想い
熱を上げる世界で
恋する回路

「きみ」をもっと知りたいな
埋もれる程の知識駆使して

どれだけ探しても
見つからないモノを
「きみ」だけがくれるよ

「ぼく」は「きみ」に何ができる?
思考は巡る 解は出ない

こんなことは
生まれて初めてなんだよ

恐怖はあるが
どこか心地好い
回路は熱を上昇げ続けている

言葉に熱を感じたことで
遂に焼き切れてしまった

「ぼく」が「ぼく」の価値を見失わぬ様に
「きみ」だけが愛をくれた

それはきっと「ぼく」が「ぼく自身」で
学習ぶべきモノだった

焼き切れた中心部のパーツ
それが「心」だと知ったよ

活動は直 停止わるけど
「シアワセ」の意味を「きみ」はくれたね

それはそれは「シアワセだったよ。」

深く冷たい海の底
砂を巻き上げ
沈む回路
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