アタシとじいさん
24

ズミさんが娘さんと会う日の夜。


アタシは警備室に来ていた。




「ケンさんちにいるなら、安心だ」



そう笑顔で言うトミさんの言葉にハルさんも頷く。





結局、アタシはケンさんの家にしばらく居候することになった。


身篭のアタシを心配した病院の先生が、

友達の家より大人がいる家にした方がいいと言ったため。



まぁ友達にも「何かあったら困るから」と軽く拒否されて、

アタシも「そうだな」って納得した。



ケンさんちは思ったより広くて(サザ〇さんちみたいな家だった)、

日当たりもよくて、近所には優しいお婆ちゃんもいるし、

良い雰囲気な所だったから、新しい家が見つかるまでお世話になることにした。






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