楽園の姫君



ああ、といった表情をして、ラナシュは言う。

「言ったろ?
キースが言ったことなんて気にする必要ない。
俺はアナリが欲しいんだよ」



…顔が赤くなってるのが自分でも分かる。


ちゃんと考えると、今とても素敵な人にプロポーズされてる訳で。

それは本当ならきっと今頃、父様や母様が他国の偉い人との縁談という形で持ってくるはずのモノで。

十代を眠って過ごした自分には初めてのモノで。


だから正直、なんて答えたらいいのか見当がつかない。

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