星色模様〜幼なじみの君と〜

挑発〜颯太side〜

『…幼なじみのお兄ちゃんぶる颯にぃなんか大っ嫌い…っ』


里緒の言葉に衝撃を受けて呆然とした


里緒…



「坂下」


その場につっ立ったままの俺に声がかかり、その人物を見ると田中だった


「坂下が…その気ないなら、あくまでも保護者の存在なら…俺本気でもらうよ」


俺をひと睨みして言い放つ田中は真剣

里緒の事を言ってんのは明らかで


「…いっとくけど俺、そんないい奴じゃねーかもよ」

「…は?」

「俺だって、盛りついた男なんで」


高校生の男が好きな女と合宿とはいえ同じ屋根の下過ごしてんだ

何かあってもおかしくはない


けど…



「勢いで…里緒に手出すな」

「…坂下に関係ねーだろ」


こいつ…

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