星色模様〜幼なじみの君と〜

ヒーロー

颯にぃ…

心細くなってきた私は落ち着くようにした


ガサッ




なにやら音がしたので、そちらを向いてみると、何かがこちらに歩いてくるようなそんな音





まさか、颯にぃ?
しかし、その思いは違うものだった






「あれー?女の子がいるー」





…知らない男の人の声


違う…っ




それに何だかヤバイ気がする





「可愛いー!何してんの!こんなとこ一人で」



ニヤッと笑う若い男に恐怖を覚えた
お祭りに来た時、腕を掴まれた男のように、そんな嫌さを感じる



「…や…っ」

「涙目も可愛いーし」


やだ…っ


「静かにしててね」


私の口に手をかざしたと思ったら、男は首筋に顔を埋めて口を這わせてくる



ゾクッと悪寒がした




嫌だ
嫌だ




颯にぃっ…っ!









「里緒っ!」


.
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