セツナイ恋愛短編集―涙と絆創膏―
「行ってくるよ…」


メイクを終えた私は
ヤスタカが肘をついているテーブルに


いつものように
千円のお小遣いを置いて

家を出る


ヤスタカもぼーっとテレビを見たまま


ちらりとも見ない


いつものことだけど…


どうして
こうなっちゃったんだろ


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