Mafia〜兄妹を越えた真実(ホント)の約束〜


「これで麻里の体は綺麗になったよ」


「……」


返す言葉も無く床に散らばるテッシュの残骸を見つめ、その隣には剥ぎ取られたエメラルドの指輪が転がっていた。


そして唯一脳が反応したのは剛が吹かすセブンスターの匂いだった。


お兄ちゃんと同じ匂いにまた涙が頬を伝う―…。


「泣く程、俺に抱かれるのが嬉しいのか?これを外すんじゃねぇぞ」


剛はゆっくりあたしの手を解いて首にダイヤのネックレスを付けた。


ベッドの横にあるドレッサーに映るあたしの顔は最悪だった。


体には剛が付けた赤い印が至る所にあって、ダイヤが犬や猫が付けている首輪の様に見えた。


まさに今のあたし達は飼い主とそのペットでこの首輪を付けられた以上は逆らうことも自由に動き回る事も許されないのだ。



この日から生活の全てを剛にコントロールされた。






これが毒蛇の復讐だと気付くのは、もっと先のことだった―――。








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