Mafia〜兄妹を越えた真実(ホント)の約束〜
怖い集団の中で唯一座って腕を組んでいた男が言った。
袖口からは金の高そうな時計がチラチラと見える。
「あ、あたしですか?」
「お前しかおらんじゃろうが。お前も店の一員だから聞いとけ」
男のドスのきいた声にビビリながらも恐る恐る椅子に座った。
”莉奈、早く来て”
心の中で何度も叫んだ。
――――――
「てなわけで今月の売り上げ金が目標に達してなかった場合は連帯責任として足りなかった分を全員からの給料で賄う事にする。気合い入れてやるように!」
「はい!!!」
いつもはデカイ態度のオーナーまでもが、さっきあたしを座らせた男にペコペコしていた。
あいつマジで何者なんだろ……?
てか、煙草の火くらい自分て付けろって―。
話なんか聞かず、ずっと男たちの正体を暴こうとしていた。