先生の秘密は恋の予感
頭でははっきり分かるのに、この気持ちをどうして良いのか分からない。


お姉ちゃん、ごめんね。



「佳奈実は謝らなくていいの。佳奈実のその涙は何?誰かを思って泣いてるのかな。」



本当に気持ちの整理がつかなかった。



「分からない。私は加納先輩に、付き合ってほしいって言われて付き合った。加納先輩は凄く優しいし一緒にいて楽しい。でも好きなのか?分からない。」


本当に分からない。



「その涙は誰を思ってなの。」



それは何となく分かる。


「多分、担任の本城だと思う。」



「佳奈実は先生が好きなんだ。」


私は本城が好き?



「私は本城を好きなの?あのホスト野郎を私が好きなった。あいつは彼女がいるのに平気浮気する、最低男なんだよ。」



私がホスト野郎を好きなはずがない。



「私は本城は嫌いだ。」



何故、笑うの。


「佳奈実はそのホスト野郎が好きって、顔をしてるよ。」


私は洗面場に急いで行った。


本城を好きだなんて、前半ない。


大嫌いだ。
















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