先生の秘密は恋の予感
岬が私を抱っこして部室に入り、



何故かドアに鍵を掛けた。


「岬、下ろして。」



「嫌って言ったら。」



抱っこされたまま、岬を見た。



「佳奈実が好きだよ。」



そのままキスされた。



あまりの驚きで目を見開いたまま。



「佳奈実、目を閉じて。」



何で、言われるままに目閉じてんのよ、私は。



あわわわ、駄目じゃん。



でも何故かお姫様抱っこされたまま、キスされてる私。


「佳奈実は俺のお姫様だからな。佳奈実の事が好きだから、佳奈実の事を大切にしたい。」



何も言えなくて、私は頷いてしまった。



岬が椅子の上に私を座らせる。



「佳奈実の全てがほしいけど、もう少し我慢するよ。もう一回しよ。」



岬が又キスをして来た。



なんで、拒めないよ。


こんなんじゃダメじゃん。



一歩も前進出来ないどころか、かなり元に戻ってしまった。














< 108 / 178 >

この作品をシェア

pagetop