先生の秘密は恋の予感
lesson 5

ホスト野郎との出会い

本城があのホスト野郎でないことが、本当に嬉しかった。



その日は岬の事もすっかり忘れて、ルンルンでマンションに帰った。



マンションの近くのコンビニでミルクティを買い、飲みながら歩いていると、ドーンと誰かにぶつかってしまう。



あ、っと思った時にはもう遅く、相手の白いスーツにミルクティがかかってしまった。



私はすみませんと顔を上げると、そこにいたのはあのホスト野郎。



本城宗平の弟の浩平。



私は思わず、叫んでしまう。


｢浩平だ ！｣



「おまえは誰？なんで俺の名前知ってるんだよ。」


あ、そうだった。


浩平は私を知らないのに、名前を呼んでしまうだなんて。


アホだな。


｢私の担任が本城宗平先生なんです。双子の弟がいて名前が浩平だと聞きました。｣


大丈夫だよね。


「ああ、なるほどね。」



浩平はニヤリと笑うと私に近づきいっはなった。



「このスーツ高いんだよね。このシミは取れないな。どう責任取ってくれるのかな。」



え、そんな事を言われても。


困るし。


どうすればいいのよ。


本城、助けて。








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