先生の秘密は恋の予感
浩平がニヤリと笑う。



「宗平はうるさすぎ。佳奈実に聞いてみろよ。俺が佳奈実に告白して、佳奈実も俺が好きだった訳。俺と佳奈実は以前から知り合いだったんだ。それが偶然コンビニで出会って、恋に落ちた。」


嘘だ。


絶対、嘘に決まってるのに。



絶対、何かある。



「宗平、俺はマジに佳奈実に惚れたから、今までみたいに佳奈実を傷つけたりしない。」



浩平がマジに佳奈実を好きだとしても、俺はおまえを信じる事が出来ない。



浩平が佳奈実を幸せに出来るとは、どうしても思えない。



佳奈実はどうして浩平を拒まないのか?



その理由を俺は知りたい。



佳奈実が浩平に本気になるとはどうしても思えないし。



佳奈実は浩平みたいな奴は大嫌いなはずだから。



本当の事を教えてほしい。


真実を知るまでここを動くつもりはないよ。


もう、浩平に騙されてくないから。






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